楽しいはずのキャンプだけど、これはキャンプを楽しめないと感じた出来事がありました。
お隣さんが迷惑キャンパーな件
キャンパーガチャはまさに運です。(隣にいるキャンパーさんのこと)
一般的な迷惑キャンパーとは…
・静かそうな人たちだなと思ってたのに夜になったら騒ぎ出し、別人のように奇声をあげる
・キャンプファイヤーみたいな焚き火してサイトを他人のサイトをガッツリ灰だらけにする
・焚き火の火の粉を沢山飛ばしてタープやテントに穴を開けられた
・ゴリゴリの音楽をなぜか大音量で聞く謎の行為
こういった迷惑キャンパーさんは意外といます。僕は運良くコレまで、ライトな迷惑キャンパーには出会ってきましたが上に上げてるようなハードな迷惑キャンパーに出会った事はありませんでした。しかし、今回初めてのケースがありましたのでご紹介したいと思います。
ソログルキャンで接待キャンプ お相手はクライアント
黒坂オートキャンプ場での出来事です。我が家のサイト下に男性が2人。車2台。1人用テント2つ。こだわり抜かれたキャンプ道具が配置されていました。このお2人がこの後、迷惑キャンパーになるとは想像も出来ませんでした。その2人は我が家が到着した14:00頃から宴会スタートし眠りにつかれたのは日付が変わった2:00頃でした。その間ずーっと楽しそうに大きな声で話をしていました。我が家とサイトの距離で言うと4mくらいしか離れていないのですが小高い所に構えてる為、お互いは見えないが声はよく聞こえるという状態でした。
※登場人物:うるさい人:迷惑マン、静かなキャンパー:オソロさん
それでは、迷惑マン(接待される側)、オソロさん(もてなす側)
コレなんか最高ですね。いやー、美味い。お酒まで作ってくれるんですか!最高だな。なんかワタシだけ食べててすみません。え?それもアリ?いやー。すみませんね。この組合せは凄い、ワタシには想像も出来なかったなー。ウマイ。うまい。うまい(静かにしろーー)みたいな笑
上機嫌なのは良いのですが迷惑マンの低音かつなんとも気持ち悪い笑い声。生理的に受け付けられない声でした。(声は仕方ないのですが、その人が無限に喋り続けるのも不快でした笑)
オソロさんは最初から声のボリュームを落として話してるのに、迷惑マンの声だけが林間サイトに響き渡ります。(クワガタ探しでサイトを離れても聞こえてくるほど)
会話の中身からオソロさんが全て料理と酒を振る舞ってるのがわかりました。どうやらオソロさんは酒を呑ませ潰そうとしてるのだと気付きました。
プライベート丸裸男
迷惑マンはそんなに飲めないですってと言いながらウワバミのごとく注がれる酒を次から次へと空けていきます。ワイン2本、テキーラ、ウィスキー、日本酒、焼酎とまるでバーのように飾られてたお酒達は、あっという間に空になっていった様子。一体いくらかかってるんだ?と思うような飲みっぷり&食べっぷりでした。気持ちよくなってきた迷惑マンはオソロさんへ自分の身の上バナシを幼少期から今に至るまで全部話をしていました。誰もそんな話聞きたくないよなーとオソロさんが可哀想に感じました。
相手も丸裸にしちゃう男
一通り自分の話をした後に、今度はオソロさんへ沢山質問します。へー奥さんとは今でもヨロシクやってるんだ!遊ぶ女性とかはいないんですね!と言った感じでヒアリングした内容をそのまま繰り返し話しちゃう痛い人で、もはや林間サイト中に低音でオソロさんのプライベートも丸裸にされてる様子でした。
静かになれない男
迷惑マンはとにかく喋る。何がシンドイって会話が止まるトイレに行く回数が圧倒的に少ない笑 どうなってるんでしょう。とにかくオソロさんの声は一切しないのにあらゆる興味のないハナシを楽しそうに一人で喋っていました。僕がトイレに行った時も独特の低音はトイレにまで響いていたのでゾッとしました。寝れなかった人も多かったのでは。
オソロさんはなぜ注意しないのか
コレだけ騒いでれば普通は共にキャンプしてるオソロさんが注意しそうですが、その様子もありません。実はこの二人には圧倒的な壁がある事に気付きました。一般的なイメージでソログルキャンだとこんなイメージじゃないですか?
※汚い絵ですみません。

ただ、この2人はこんな風に座っていました。

ソーシャルディスタンスがすぎる状態でした。さらにオソロさんは、ずっと迷惑マンに丁寧語で話されていたし、迷惑マンも一人称をワタシ。オソロさんと呼び合っています。この2人には物理的な距離と心の壁が明確にある事に気付きました。
そうです。好きな人とキャンプしにきてる訳では無かったのです。
こんな楽しくないキャンプは本人もしたくないでしょう。しかし会話の節々で仕事のハナシもされてました。どうやら、迷惑マンはクライアント。テントは持ってるけど他のギアは何もない。キャンプに興味があるからやってみせてくれという接待キャンプだったのです。(テントの中、寝ようかなとしてる時に会話の中身で気付きました苦笑)
そう理解した時に、オソロさんが本当に不憫に思えてきました。どうか、ゆっくり眠れますようにと。
オソロさんの1人チルタイム
翌朝 5:30頃。オソロさんは1人起きて静かに焚き火をされていました。本来この方はこっちのスタイル。静かな林間サイトの中、オソロさんと僕だけがサイトでコーヒー豆を静かに挽きコーヒを飲むといった穏やかな時間でした。
迷惑マンは朝からうるさい
7:00。迷惑マン起床。おはよーございます。昨日はご馳走様でした。おぉ。なんともう朝食の準備をされてるのですね。何から何までうんたらかんたら。。。と朝から絶好調のうるささ。オソロさんに用意された朝食をウマイ!美味い。丁寧な仕事されてますね〜と褒めちぎる安定のウザさです。
ソログルキャンの撤収は早い
迷惑マンが自身のテントをたたみ終わると、本当に良いんですか?何かやりますよ?と聞こえてきた。どうやらオソロさんが後の片付けはやるので先に帰るように促していた。(そうだな。アンタは帰った方が良い)
じゃ、今度はワタシもギアを買い足してると思うのでまたお願いします。
いえ、これからタイミング的にも忙しくなりますし都合が合えばという形でお願いします。とオソロさんが初めて大きな声で会話をされていた。(それが良いと思いますよ。)
迷惑マンを見送ったあと、オソロさんは片付けていたチェアを開き、ゆっくり腰掛けて、天を仰ぎ、大きくふーっと声を出されてたのが印象的でした。それは紛れもなく大きな仕事をやってのけたオトコの顔でした。
キャンプは好きな人と行く方が良い
結論、キャンプは誰と行くかですよね。当たり前なんですが、コロナ禍キャンプブームでこれから始めようという人も多いと思います。楽しむ為にも現地のルールを守って遊ぶという基本を守るべきという事を忘れずにアウトドアを楽しめるのが1番良いですよね。迷惑マンみたいな人とキャンプなんて絶対に無理だなと僕は感じています。オソロさんのあの顔を見るに避けて通れぬ問題もあったのだと思いますが本当にお疲れ様でした。と声をかけたかった。ただ、オソロさんに話かけるのは野暮な状況だったので我が家もひっそりとキャンプ場を後にしたのでした。