突然ですが加水分解って僕の嫌いな言葉なんです。なぜならば、我が家のテントは加水分解しているから。それもかなりボロボロ。今回は、加水分解したDODトンネル型テント(カマボコテント2)を外遊びで再び使えるようにしたお話です。正攻法ではないと思いますが誰かの参考になれば嬉しいです。
加水分解とは
加水分解とは、水分や空気中の湿気によって発生する反応のことをいいます。ウレタンゴム(バイクや車の荷物まとめるゴム)やポリウレタン(ツルツルした水泳帽子等の素材)は、耐摩耗性や耐水性に優れる反面、加水分解を起こしやすい素材と言われていて未使用でも加水分解は進行するし加水分解が進むと素材がボロボロになったり、表面がベタベタするようになります。つまり加水分解したままのテントを使うとベタベタしてるし本来のテントとしての機能が弱くなっている状態と言えます。
加水分解したままテントを使うとどうなるか
加水分解したテントを使うとどうなるのでしょうか。
結論:少しの雨だけでもテント内にポタポタと雫がおちてきてハッキリ言って不快です。


↑これは、富士満願ビレッジキャンプ場で起こった事件でした苦笑
テントを覆ったブルーシートは貼りつき、もはやただの布。それでもブルーシートのおかげで幾分マシな状態となっています。我が家が使っているDODのカマボコテント2は少しの熱があるだけでも天井に結露が発生しやすいというのもあるそうですが、こんな状態で大量の雨粒がテントの至る所に落ちてくるので気が休まりません。このキャンプは本当に辛かった笑
加水分解したテントを使い続ける一つの答えはルーフシールド
加水分解に困っているものの新しいテントを買うお金もないし…。欲しいテントは入手困難。でも冬キャンプもやりたいと考え、たどり着いたのがルーフシールド(カマボコシールド)を装備することでした。大きなタープを被せるように設営する(通称:チーカマスタイル)もありですが、ルーフシールドは面積もとらずペグダウンするだけで完成するのでそこまで手間がないと気づきました。
実際設置したのがこんな感じです。

こちらは朝のふもとっぱら。ルーフシートは夜露で濡れまくっています。


ここまでルーフシールドが濡れているなら間違いなくテントは濡れていると思ったのですが、なんと本体はカラッとしていました。

ちなみにテントをクローズして過ごしていた時も結露はありませんでした。テント内で鍋に火をかけていたのにも関わらず平気だったので、ルーフシールドは効果があるのだとわかりました。
さらにこの溜まった雫たちはある程度の量が溜まると引っ張られている張綱に沿って地面に水が流れていくので、天井に水が溜まることもありませんでした。
というわけで大雨の中で検証できていないので100%OKとは言い切れませんが一定の効果はあると言えそうです。

ルーフシールド改め、カマボコシールドを使ってみよう
というわけで、フーフシールド改めカマボコシールド(DOD製品名)が良いのは少し伝わったと思いますが、実はカマボコテント2用のカマボコシールドは廃盤になっており売ってません。メルカリなどで見てもどれも加水分解してるし使えそうにもない…。それなら最新のカマボコシールドを代用してしまおうと考えました。少しだけDIY(工作)が必要になりますので、簡単にご紹介します。
カマボコシールドは2色、3サイズとバリエーションがある
カマボコシールドはカーキとタンの2カラー。さらにサイズがSMLと3種類もあるので工夫次第で他のトンネルテントも天井は覆えると思います。
出典:DOD
結露を軽減、日陰を濃くしてカマボコテント3Mの快適性をアップさせる専用ルーフシールド。
ちなみにDODのカマボコシールドはDODのショップでしか売っていません。ショップのURL貼っておきます。購入するには登録が必要になりますが直ぐに完了するので正規品を購入するのがオススメです。
カマボコシールドの使い方についてですが、例えばポールを使えば更に自在に取り扱えます。今回はカマボコテント2に装着するにはどうすれば良いかを考えました。
現在、販売されているカマボコシールドはテントに備え付けのバックル同士を結合させて装備するので、既存のDOD製品専用となっています。
カマボコシールドをDIY(工作)してみる
上に書いた通りカマボコシールドを使う為には本来バックルを使うのですがバックルは縫い付ける必要があり面倒なので、今回はテント用の張綱と自在金具を用意します。


作業①張綱を180cm程度にざっくりカット。

作業②張り綱をバックル箇所に結びつけて、自在金具を装着。全部で8箇所にコレを行います


カマボコシールドの設営・撤収
カマボコシールドの設営
設営は簡単です。テントを設置した後はその上にカマボコシールドをかぶせて、ペグダウンすれば完成。自在金具でピンと張ればそれっぽくなりました。

ちなみにふもとっぱらで初めて使ってみましたが、8箇所もペグダウンしてると流石にテントにフィットしてくれて安定感がありました(ペグ打ちは大変だけど…)
カマボコシールドの撤収
ペグダウンした所を全てばらし、こんな風に日当たりの良いところに置いておけば数分で完全に乾燥するのも楽で良かったです。

まとめ
キャンプ場でテントが被った経験も無いので、熱がこもりやすいカマボコテント2を今、利用してる人は少ないかもしれません笑 トンネル型のテントであれば今回ご紹介した手法は使えるんじゃないかなと思いまとめてみました。このスタイルにしてキャンプを2回しましたが、設営もカンタンなので楽だなと感じています。また、大雨もくらいましたがカマボコシールドのお陰で天井が結露することはありませんでした。(サイドの結露はありだがきにならない)材料費も1万円ちょっとで出来ますので、同じような悩みをお持ちの方の手助けになれば嬉しいです。

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